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FSPがスマートマイクログリッドバリューチェーンを協業パートナーと構築、家庭用エネルギー貯蔵システムに全面的にフォーカス | FSPテクノロジー

FSPがスマートマイクログリッドバリューチェーンを協業パートナーと構築、家庭用エネルギー貯蔵システムに全面的にフォーカス

2022-12-02

▲ 左がFSPのEdward Chen(陳毅)Product Associate Manager、右がFSPのBen Cheng(鄭名翔)COO

(画像提供:TechNews)

 

パワーサプライ製作で創業したFSP(全漢企業)は新エネルギーの技術開発に長年力を注いできました。2050年に達成を目標とするネットゼロ計画に合わせて台湾が推進する2050年ネットゼロ転換計画のため、FSPは全面的なスマートマイクログリッド(Smart Microgrid)システムとソリューションを開発し、再生エネルギー技術と分散型エネルギー貯蔵システム(Distributed ESS)等エネルギーインフラを統合し、さらに循環型で持続可能性とエネルギーの独立という究極の効果を発揮します。

 

現在世界の136か国がネットゼロ排出を宣言して、グローバルなCO2排出削減運動に参加し、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が呼び掛けている「摂氏1.5℃の温度上昇臨界値」を共に守ります。各国は必ず2030年までに温室ガスの排出量を段階的に50%(少なくとも43%)削減し、2050年にはネットゼロ排出を実現することで、地球温暖化の速度を緩めることができます。台湾でも2022年3月に「台湾2050ネットゼロ排出のルートマップと戦略に関する総説明」を提出し、8年間9,000億元の予算を費やしてエネルギー、産業、生活と社会をカバーする四大転換エンジニアリングのネットゼロ転換計画計画を推進します。

 

平準化作用を有し、再生エネルギー利用の強力な後ろ盾になるマイクログリッド

再生エネルギーの比率を高めることは政府の既定方針であり、2025年に全面的に20%という目標に向けて邁進しています。再生エネルギー装置とアプリケーションニーズ拡大の継続に伴い、従来のグリッドの動作の安定性と調節能力に影響を与えることは避けられません。FSPのEdward Chen(陳毅)Product Associate Managerによれば、エネルギー効率を高めながら、エネルギーを安定供給できる技術をどのように開発するかが大きなポイントです。これについてFSPは特にマイクログリッドシステムと分散型発電技術でスマート電力移動とグリッドの靭性向上の目標を実現します。

 

Edward Chenは「再生エネルギーシステムとパワーサプライ、充電器とバッテリーなどのエネルギー貯蔵システムと周辺機器を全て統合することで、持続可能な循環とエネルギーの独立効果を発揮できるスマートマイクログリッドを構築できると指摘しています。FSPが開発する家庭用太陽エネルギー分散型マイクログリッドシステムは同時に太陽エネルギーシステム、高変換効率充電器、インバーター及び自動切り替えスイッチなどを統合したものです。

 

FSPの定義によれば、マイクログリッドシステムは一連の分散型発電装置と負荷を相互にリンクし、かつ電力の境界を明確にした特定区域をいいます。マイクログリッドシステムの最大のメリットは再生エネルギーを強力な後ろ盾である既存グリッドに組み入れ、そのシステムが平準化とピーク電力の調節ができることで、グリッド負荷とピーク電力使用の緩和と調節に明らかに効果がある点です。

 

従来のグリッドに対し、スマートグリッドは家庭とコミュニティ周辺のマイクロ発電所と給電ステーションとみなして独立稼働できるだけではなく、スマートグリッドに組み込むこともできます。自然災害の後でも予備電力としての働きができます。Edward Chenは、いわゆるスマートグリッドはそのフロントエンドの発電グリッドが必ず再生エネルギーを有していなければならず、送配電側にエネルギー貯蔵システムの他、ローカルエンドにもエネルギー貯蔵システムを設けていなければらない、と補足しました。さらに言えばローカルエンドのものは一連の小型自家用自動発電のマイクログリッド設備(バッテリー、ソーラーパネル、インバーター、センサー、バッテリーモジュール、電気自動車充電パイル等)から構成されます。

 

川下から川上へのエネルギー提携で、V2Gスマート充電/電力変換ステーションの革新的ビジネスモデルを構築

マイクログリッドは住宅、商業ビル、学校や病院などに幅広く応用できます。使用電力側の発電と蓄電を効果的に検証し、調整使用するため、FSPは日本を参考にしてIoT情報通信技術を通じて再生エネルギーの調整力を高めました。安定した給電に支えられると同時にユーザーエンドに提供する家庭用と企業用を兼ね備える業界と、充電パイルからスマート街路灯まで管理する多元的エネルギー管理システムとを結びつけて、さらには全ての電力使用側の状況をリアルタイムに管理します。

 

このことからスマートマイクログリッドにおけるエネルギー管理システムの重要性が分かります。そしてエネルギー管理システムをどのように使って再生エネルギーの調整力を効果的に発揮させるかということについて、FSPは台湾は「負荷追跡」から徐々に「川下から川上へのエネルギー提携」へと進んでいくべきだと考えています。地域と課程のスマートグリッドがさらに発展して都市レベルの「バーチャル・パワープラント」(Virtual Power Plant, VPP)へと集積統合されれば、適切なエネルギー管理システムを通じて都市のエネルギー需給バランスをとりながら地域へ安定したエネルギー供給が行えます。家庭用の面では、将来のスマート電気メーター(AMI)、電気自動車パイル、スマート家電やエネルギー貯蔵設備が普及の後、これに伴って、便利な家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を通じて人々はエネルギーの自主と自動デマンドレスポンス(ADR)の成果を享受できるのです。

 

▲ FSPが提供する安定して優れた太陽エネルギーインバーターとエネルギー貯蔵製品HySpirit Three Phase 10kWと EMERGY 1000(写真左から右)。

(画像提供:TechNews)

 

このほか、今後スマートマイクログリッドがその将来性を目されているアプリケーションの一つが、未来の電気自動車がスマートマイクログリッドを通じて太陽エネルギーやエネルギー貯蔵、エネルギー管理システムの最適な調整と結びついて、電力コストの最適化と安定したエネルギー効果という充電サービスを発揮できることです。FSPは電気自動車の充電デモ場の建設を通じて時間あたり電気料金/電気エネルギー管理の導入、デマンドレスポンス/補助サービスの普及、ひいては「ビークル・トゥ・グリッド」(V2G)スマート充電/電池交換ステーションの革新的ビジネスモデルの構築などができ、電気自動車のオフピーク充電を完全に実現し、ピーク時の戻り送電の強力なメリットが実現します。現在フォルクスワーゲン、BMWと現代などの自動車メーカーがV2Gと「ビークル・トゥ・ホーム」(V2H)機能のサポートを次々と始めています。将来、FSPは家庭用エネルギー貯蔵システムと電気自動車を統合して、便利な双方向充放電プラットフォームを構築していきます。

 

モバイル化、スマート化、カスタム化、モジュール化したマイクログリッドをエネルギー貯蔵システムの開発に注力

現在、エネルギー貯蔵システムは、メーター前(Front-the-Meter, FTM)で支援する自動周波数制御(AFC)のグリッド級設備と、メーター後(Behind-the-Meter, BTM)の All-in-One 家庭用エネルギー貯蔵機能のマイクログリッド製品に大きく分けられます。現在普及しているグリッドエネルギー貯蔵装置には、蓄電池、スーパーコンデンサー、フライホイール、超電導磁場エネルギー貯蔵、水素エネルギー貯蔵、圧縮空気エネルギー貯蔵、揚水発電エネルギー貯蔵とフローバッテリー等があります。

 

従来のスマートグリッド市場で100万ワット以上を扱うメーター前エネルギー貯蔵システムに対して、現在FSPのエネルギー貯蔵システムは主要なメーターに照準を合わせ、適切なスマートグリッドの各種エネルギー貯蔵設備を提供しています。これにはスマートホームに適する10kW未満のAiOとモバイルエネルギー貯蔵設備と、スマートショップに照準を定めた60 kW未満のものと、スマートファクトリーを主な対象にした100kWのエネルギー貯蔵システムが含まれます。通常、ショップと工場のエネルギー貯蔵システムの設計のポイントは緊急対応が可能で、省電力の補助または省エネルギーの効果にあります。家庭用エネルギー貯蔵設備の設計は予備負荷にあり、さらには電気の外部販売による追加収益にある傾向があります。

 

触れておくべき点しては、FSPの一連のエネルギー貯蔵製品はモバイル化、スマート化、カスタム化そして、モジュール化できる特徴があることです。このほかにもFSPはマイクロカスタム設計インバーターとバッテリーモジュール等の部品でお客様のデマンドレスポンスや速やかな予備負荷、連続給電等各種のニーズに応えることができます。

 

Edward Chenは、FSPはハードウェアでエネルギー貯蔵システム市場に進出する戦略とともに、提携パートナーを集めてきわめて市場競争力の強い統合的な製品を発売しているとしています。同時にエネルギー貯蔵設備、再生エネルギーと電力取引の統合を主張し、グリッドの給電の安定性を高め、地域電力のシェアを実現することを主張しています。FSPのマイクログリッドシステムはとソリューションはエネルギー貯蔵システムと国のリッドとの結合を通じて、自家用と公用の充電場所を一つにつなぎ、更には自家発電自己使用、販売による利益獲得とネットゼロ排出のクリーンエネルギーという複数の効果を発揮します。

 

多様な成功事例と高効率グリーンパワー製品の相互作用により、お客様のESG転換の実現に協力

長年、FSPは世界各地と異なる分野で多くの成功事例を積み重ねてきました。例えば2020年、ドイツ北部 Peenemünde Airfield 空港と Peenemünde Harbour 港の2か所の現地グリッドでは60kWと10kWのエネルギー貯蔵システムとを個別に導入できませんでしたが、この成功により、工場地域と第二次大戦の潜水艇を改造した博物館に十分かつ安定した電力と照明が供給できるようになりました。

 

2016 年、FSPは4台のエネルギー貯蔵製品とバッテリーモジュールそして、スマート建築エネルギー管理システム(BEMS)を通じて、台北文山区の興隆国営住宅を全国で初めて公共住宅にスマートグリッドエネルギー貯蔵システムを導入したデモ区域としました。ピーク用量時間帯にデマンドレスポンスを実施し、さらに省エネルギーとCO2削減にも成功しました。2014 年、中国科学研究院は金門の東坑に台湾初の「ゼロカーボンコミュニティ」を建設し、FSPはこのエネルギー貯蔵でもシステムの前期研究に参加して46kWインバーター、145度電気バッテリーモジュールと組み合わせるエネルギー管理システムを提供し、当時の政府が全力で建設した分散型マイクログリッドプロジェクトの実際の行動に大きく貢献しました。

 

長年にわたり豊富なエネルギー貯蔵システム開発経験を重ねてきたFSPは、政府のネットゼロ排出目標とネットゼロ転換プロジェクトに応じて、安全でクリーンな再生エネルギーの高効率グリーンパワー製品と技術を支援する開発に長年力を入れ、家庭と企業のESG転換の実現をサポートしてきました。「FSPは研究開発チームを中心に、より高い開発力でユニークな価値の創出にフォーカスするとともに、家庭用マイクログリッドシステムとソリューションに落とし込んでいきます。」FSPのBen Cheng(鄭名翔)COOは、「スマートマイクログリッドの全面的な普及と成長において家庭用エネルギー貯蔵設備が果たす役割がカギとなる。FSPは内側から貢献して価値を創出する。」と最後に述べています。

 

 

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