よくあるご質問(FAQ)
peak powerではない使用環境で Open Frame PSUの出力の選択はシステムの需要出力によって決定されます。システム内部の温度とシステムが提供する風の流れによっても決まります。
FSP260-P35-A12 製品仕様を参考にすると、電源は -20℃~50℃ の環境温度下で出力効率 260W @ 18.4 CFMとなっています。無風条件では150W @ Convectionしかありあません。もしPSUの作業環境温度が50℃を超えた時は電源の低減曲線を参考にして環境温度の上昇による出力消費電力の低下に伴い、電源が過温度保護にならないか、または過熱によるダメージを受けないようにします。もし peak powerの使用環境であった場合、当社の営業部門にお問合せ下さい。
突入電流とは、電気機器の電源を投入した瞬間に流れる大電流のことです。これは、入力側の平滑コンデンサやフィルタコンデンサが急速に充電されることで発生します。このピーク電流は通常動作時よりもはるかに大きく、「突入電流」と呼ばれます。持続時間は非常に短く、コンデンサが充電を完了すると消えます。波形では電流変化率(di/dt)が非常に大きく、フーリエ解析を行うと波形の立ち上がり部分に多くの高周波成分が含まれ、EMI(電磁妨害)の要因となることがあります。
また、ヒューズの定格(I²t、Iは電流、tは時間)は突入電流に耐えられるよう十分に高く設定する必要があります。LED照明などのアプリケーションでは、多数の装置を同時に起動すると主電源ブレーカーが遮断される恐れがあります。対策として、PSUの突入電流特性や部品仕様の調整、またはシステム側で段階的にLED照明を起動する設定が有効です。
ホールドアップタイムとは、「電源保持時間」を意味し、AC電源が遮断された後も動作を維持できる時間を指します。この時間の長さは、装置自体の設計や電源方式によって異なり、一般的には 10~20ミリ秒(mS) 程度です。AC電源が遮断された際、電源装置は内部のエネルギー蓄積素子(通常は大容量の電解コンデンサ)によって出力電圧を規格範囲内に維持します。ホールドアップタイムは電源装置のコストとサイズに影響を与えます。この時間の長さは、システムが停電後にデータ処理や保存を行うのに必要な時間に依存し、AC電源が復帰した際に停電前の作業をスムーズに再開できるようにします。これは、商業および金融業での情報処理や、製造業の生産ライン作業において特に重要です。
より長いホールドアップタイムが必要な場合は、FSPのBackup PowerやUPSなどの関連製品を参照してください。